ジャズ好き老人の独り言

ジャズ歴の長い老人がジャズについて勝手に書いています. 花や風景写真も投稿しています.

Jazzの話-42 Milt Jackson-2

ジャズ好き老人

私の好きな Player の1人, Milt Jackson の続きです.

Bags & Flutes は, Vibraphone と Flute の共演したアルバムの Opus de Jazz の続編にあたり, パーソネルは, Milt Jackson (Vibes), Bobby Jaspar [Tr. 1 & 7] / Frank Wess [Tr. 2–6] (Flute), Tommy Flanagan [Tr. 1 & 7] / Hank Jones [Tr. 2–6] (Piano), Kenny Burrell (Guitar), Percy Heath (Bass), Art Taylor (Drums)で Sextet 編成で, Opus de Jazz の編成に対して, Kenny Burrell の Guitar が追加されている.

7曲目の Connie's Blues では,透明感があり硬質な音色で余韻を活かした Milt Jackson と,クールで透明感のある音色の Bobby Jaspar のテーマ提示の後から, 太く輪郭がはっきりした温かみのある音色の Kenny Burrellが入ってくると, 一気にブルースフィーリングに満ちた雰囲気になり, Milt Jackson もブルージーでソウルフルなソロを展開し, 次に, Bobby Jaspar も掠れ気味の音色で, 更に, Tommy Flanagan も流麗なタッチでブルージーで緊張感溢れる演奏を行っている.

2曲目の Sandy は, クリアーだが温かみもあり,余韻を活かした音色の Milt Jackson と, 透明感ある音色の Frank Wess の Flute の音の重なりが, 美しく響き渡る.

3曲目の Midget Rod では, Milt Jackson, Frank Wess, Kenny Burrell のファンキーでスイング感に溢れる演奏を聴くことができる.特に, テーマでの Milt Jackson とFrank Wess のユニゾンが美しい.

4曲目 I'm Afraid The Masquerade Is Over と6曲目 Sweet and Lovely は, 透明感のある音色の Flute と,豊かな余韻を活かし, 憂いに満ちた音色で繊細に奏でられる Vibraphone によって, 叙情的 なBallad の演奏になっている.

尚, 5曲目の Ghana は, Drums の音が割れており, 聴くに堪えない録音状態.


Bean Bags は, 悠々と力強くTenor Sax を演じる Coleman Hawkins とブルージーでソウルフルな Milt Jackson の共演アルバムで, パーソネルは,Milt Jackson (Vibes), Coleman Hawkins (Tenor sax), Tommy Flanagan (Piano), Kenny Burrell (Guitar), Eddie Jones (Bass), Connie Kay (Drums) の Sextet 編成.

1曲目の Close Your Eyes では,冒頭の Tommy Flanagan のイントロの後, Milt Jackson の透明感のあるテーマ提示と, それに重なる重厚な Coleman Hawkins の Tenor Sax によって, 温かみのある雰囲気が加わり, その後の Vibrahone と Tenor Sax による 追いかけっこのようなアンサンブルが, 少し気だるいを雰囲気を醸成していく. その後に Milt Jackson, Coleman Hawkins, Kenny Burrell, Tommy Flanagan のソロと続き,  テーマで終了するが, この曲では, ソロに入る前のアンサンブルの演奏が, 1番聴き応えがある.

3曲目の Don't Take Your Love From Me では, 余韻を活かした詩情豊かな Milt Jackson の Vibraphone と, それに寄り添う Kenny Burrell の Gutar, その後の抑制され, 歌うような Coleman Hawkins の Tenor によって演じられる極上の Ballad を聴くことができる.

5曲目の Sandra's Blues では, 力強く重厚な Coleman Hawkins の Tenor と,ソウルフルな Milt Jackson によるテーマの後, Coleman Hawkins, Milt Jackson, Kenny Burrell と Tommy Flanagan によるブルージーなソロが続くが, 何よりも, 低音を活かした Coleman Hawkins と Milt Jackson のブルースの権化のような演奏が素晴らしい.

その他, 2, 4, 6曲目も素晴らしい演奏になっている.


Bags Meets Wes! は, 驚異のギタリストとも言われる Wes Montgomery と Milt Jackson の共演アルバムで, パーソネルは, Milt Jackson (Vibes), Wes Montgomery (Guitar), Wynton Kelly (Piano), Sam Jones (Bass), Philly Joe Jones (Drums) の Quintet 編成.

アルバム全体で,硬質な音色で, 流麗に Vibraphone を弾きまくる Milt Jackson と, 太く温かみの音色で Gutar を操る Wes Montgomery の音色のコントラストが演奏に厚みを与え, ブルースフィーリングとスイング感に溢れた演奏になっている. また, 強力なリズム陣の演奏も素晴らしい.

全曲が素晴らしい演奏だが, 特に,2曲目の Stablematesでは, 冴えに冴えた Wes Montgomery の Gutar と, Wes と Milt Jackson のチェイスが聴き応えがある.また, 3曲目の Stairway to the Stars では, クールな音色で, 余韻を活かした Milt Jackson の Vibraphone とそれに続く, 太く温かい音色の Wes の Gutar の温度差が際立つ演奏で, 情感のこもった Ballad になっている.


Bags & Trane は, Milt Jackson とJohn Coltrane の共演アルバム. 実は,私は,  Atlantic Records 後期から Impulse! Records 時代の John Coltrane は嫌いで, あまり聴かないが, このアルバムは, 問題無く聴くことができる.

パーソネルは, Milt Jackson (Vibraphone), John Coltrane (Tenor Sax), Hank Jones (Piano), Paul Chambers (Bass), Connie Kay (Drums) の Quintet 編成で, アップテンポの曲では, 硬質な音色で,流麗に, そして疾風のように Vibraphone を弾きまくり, スローテンポの曲では, 温かみがあり, 余韻を活かした音色で Vibraphone を奏でる ブルース・フィーリング溢れる Milt Jackson と, 完成しつつある独特のシーツ・オブ・サウンドで音で空間を埋め尽くそうとしているように力強く Tenor Sax を吹く John Coltrane の組み合わせが聴きどころのアルバム.

特に, 4曲目の Be-Bopでは, アンサンブルによる急速テンポのテーマに続くアドリブのパートでは, 流麗に,疾風のように Vibraphone で, 熱気溢れるフレーズを弾きだす Milt Jackson, 続いて力強く熱気に溢れる音の洪水で空間を埋め尽くそうとする John Coltrane, 軽快で端正に Piano を奏でる Hank Jones の後, 聴き応えのあるエキサイティングな Milt Jackson と John Coltrane のソロ交換があり, その後にテーマで終了する構成で, 全体を通してリズムセッションも大活躍しており, 凄く聴き応えのある演奏になっている.

また3曲目の Thr Night We Called It a Day では, 余韻を活かしたクリアーな音色の Milt Jackson の Vibraphone と, シーツ・オブ・サウンドではあるが, 繊細で温かみのある音色の John Coltrane の Tenor Sax によって, 極上の Ballad が演じられている.

ディスクジャケットの写真を載せた4アルバムは,Bags & Flutes, Bean Bags, Bags Meets Wes!と Bags & Trane.