ジャズ好き老人の独り言

ジャズ歴の長い老人がジャズについて勝手に書いています. 花や風景写真も投稿しています.

Jazzの話-22 Donald Byrd-2

ジャズ好き老人

好きな Donald Byrd の話を続けたいと思う.

前回は, Pepper Adams との双頭バンドを中心に書いたので, 今回は, Pepper Adams 及び Gigi Gryce 以外の Player との組み合わせについて, 書いてみる.


Donald Byrd の Byrd in Paris とParisian Thoroughfare は,パリのオリンピア劇場で行ったライブを収録したアルバムの Vol.1, Vol. 2 に相当し, Tenor Sax/Flute の Bobby Jasper が参加した Quintet 編成での演奏になっている.


Byrd in Paris は1, 2曲目は演奏時間が長い曲だが, 盛り上がりが欠ける印象.3曲目は,Bobby Jasperの繊細なFlute の演奏, 4曲目の Ray’s Idea は Walter Davis Jr の Piano Trio の演奏だが, この4曲目から盛り上がり始め, 5曲目のThe Blues Walk は盛り上がった演奏になり, Bobby Jasper とDonald Byrd が共に豪快に Tenor とTrumpet を吹きまくっており, スタジオ録音の印象とは異なった熱量の高い演奏になっている.


Parisian Thoroughfare は,1曲目は, Bebop tune の Salt Peanuts, 2曲目は Bud Powell 作曲の Parisian Thoroughfare と, 共にBop Tune なので グループ全体が熱量を発する演奏になっており, Bobby Jasper とDonald Byrd 共に躍動感のある演奏になっている.

3曲目の Stardust では, Donald Byrd が, One Hornで 哀愁を帯びているが, 煌びやかな音色で朗々と歌い上げており,素敵な演奏となっている.それ以降の曲も, 熱量が高い演奏でHard Bop を満喫できる. 但し, 5曲目の, As This Time のテーマの部分は, Off to The Races と同じで, Bobby Jasper のTenor と Peper Adams との差異を確認できるが, 聴き比べてみると, やはり Baritone Sax の方が, 厚みや駆動力の面で, 数段優れていると感じる.

また, アルバムとしては, Parisian Thoroughfare の方が, Byrd in Paris より数段上回っていると思う.


Byrd in Flight というアルバムは,Alto Sax の Jackie McLean, または, Tenor Sax の Hank Mobley を加えた Quintet 構成 のアルバム.

煌びやかで, 安定したDonald Byrd の Trumpet と, まろやかで暖かみのある Hank Mobley の Tenor Sax, または, かすれぎみで哀愁を帯びた音色でシャープに斬り込む Jackie McLean の Alto Sax の, それぞれのソロが素晴らしい出来だと思う.

2曲目の Little Boy Blue は, Dnald Byrd の One Horn Quartet での演奏だが, ゆったりと朗々と歌い上げる安定した美しい音色の Trumpet の演奏が素晴らしい.

6曲目の, My Girl Shil は, Jackie McLean の Alto Sax との Quintet 構成での演奏だが,同じ曲を At the Half Note Cafe では, Baritone Sax の Pepper Adams との Quintet 構成で演奏しており, 比較できる. Trumpet の出来は, Byrd in Flight の方が良いが, Pepper Adams が Baritone Sax を まるで Alto Sax のように高速で操り, キレの良い低音のメロディーを繰り出すことで, アンサンブルでは, 曲の重心を下げて安定感を出すと共に, 推進力を発揮し, 曲の躍動感を高めているの対して, Jackie McLean はかすれぎみの音色でシャープな演奏だが,アンサンブルでの良さはあまり発揮できておらず, 演奏の出来は, At the Half Note Cafe の方が上だと思う.


1956年に録音され, Colunbia からリリースされたThe Jazz Messengers というアルバム. 

Donald Byrd の Trumpet, Hank Mobly の Tenor Sax の フロント2管に Horace Silver の Piano, Doug Watkins の Bass, Art BlakeyのDrums という編成で,Clifford Brown の名演が聴ける A Night at Birdland から 大きく代わったのが Trumpet と Saxophone ともいえるアルバム. 艷やかに朗々と響き, 端正にして流麗なDonald Byrd の Trumpet は, Clifford Brown によく似ており, Donald Byrd が Clifford Brown の後継者と言われるのも, よく分かるアルバムである.

私は, ここに収録されている演奏は, いずれも好きだが, 特に, Nica‘s Dream, It‘sYou or No One, The End of A Love Affair が気に入っている.


ディスクジャケットの写真を載せた4アルバムは, Byrd in Paris, Parisian Thoroughfare, Byrd in Flight とThe Jazz Messengers. Byrd in Paris, Parisian Thoroughfare のディスクジャケットの写真は, レンタルしたディスクのもの.