ジャズ好き老人の独り言

ジャズ歴の長い老人がジャズについて勝手に書いています. 花や風景写真も投稿しています.

Jazz の話-47 女性 Vocal-3

ジャズ好き老人

引続き, 好きな女性 Vocalist の内, アルバム数が少ない Vocalist をまとめてみた.


まずは, Pier Angeli の Italia というアルバム.

Pier Angeli は 1950年代のハリウッドで “清純派”として絶大な人気を誇ったイタリア出身の女優で, ジェームズ・ディーンが [生涯で最も愛した女性] としても有名.

Italia というアルバムは, 彼女の歌唱を堪能できる唯一のアルバムで, 1959年にリリースされたもの. イタリアの名曲が12曲収録されている. 溌剌とした歌い方の Volare と Torero は, ちょっと無理をして, 元気を出しているようにも感じられる. それ以外は, しっとりとした歌い方で, 哀愁感漂うロマンチックな雰囲気を感じられ, 温かみのある歌声である.

特に, 9曲目の Souvenir d'Italie では, ロマンチックな雰囲気で, 可愛らしくも癒される歌声を堪能できる.


次に, Anna Maria Alberghetti の Warm and Willing というアルバム.

Anna Maria Alberghetti も イタリア出身のソプラノ歌手であり, アメリカのブロードウェイや映画界で活躍した女優でもある. Pier Angeli とは, 同時期にハリウッドで活躍したイタリア出身の親しい友人同士だったとのこと.

ブロードウェイ・ミュージカルのオリジナル・キャスト盤などサントラ・キャスト盤を除くと, 3枚のアルバムをリリースしており, Warm and Willing は, 2ndアルバムで, American Standard Number からイタリアン・カンツォーネまで12曲が収録されている.

このアルバムでは, ネルソン・リドルが, 編曲と指揮を担当しており, 豪華で甘いストリングスを加えた伴奏になっている.

彼女は, もともと正式に教育を受けたオペラ歌手としてデビューしており, 非常に高い音域と, 速いパッセージ, スタッカートなどの華やかな装飾歌唱を得意とするソプラノ歌手として絶賛されていたとのことで, 濁りの全くない純度の高いクリスタルのようにどこまでも透明で, 高音域まで, 軽やかに伸びる歌声が最大の特徴になっている.

収録曲の多くは, 透明で高音域まで軽やかに伸びる歌声で, やさしく歌っており, 聴いていると, 心が洗われて癒される.

一方, クラシックのオペラ歌手のように,圧倒的な声量で歌い上げることはないが, 声量豊かに, オペラを聴いているように感じる曲もある.

5曲目の Smoke Gets In Your Eyes や, 10曲目の I'm In The Mood For Love は, クリスタルボイスで, やさしく耳元でささやかれているようで好きなトラックだ.

2曲目の Anema E Core, 12曲目の Come Back To Sorrento は, イタリア語で歌っており, 情熱的な歌い方でもある. また特に Come Back To Sorrento は, オペラを聴いているようだ.


Mitzi Gaynor の Mitzi というアルバム.

Mitzi Gaynor は, アメリカの女優, 歌手, ダンサーで,1950年代のミュージカル映画で活躍し, そこで歌声とダンスを披露しているとのことで, 代表作は, ”南太平洋“, ”ショウほど素敵な商売はない“ など.

Mitzi Gaynor がリリースしたアルバムは, サウンドトラックを除くと 2枚で, Mitzi はデビューアルバム.

ミディアムテンポやアップテンポの曲では,バックバンドのスウィンギーな伴奏に乗った心地良いキュートな歌声が聴ける一方, スローナンバーでは, 艶を感じる歌声が聴ける.

アップ・ミディアムテンポの曲では, I Won't Dance, Cheek to Cheek, I Only Have Eyes for You が, スローナンバーでは, The Nearness of You, That Old Feeling, When Your Lover Has Gone が好きなナンバーだ.


そして, Julie Andrews の Julie Andrews Sings というアルバム.

Julie Andrews は, 私の好きな, イギリス出身の伝説的な女優, 歌手そして児童文学作家であり, ミュージカル映画としては, ”メリー・ポピンズ“ , “サウンド・オブ・ミュージック”, ヒッチコック監督のサスペンス ”引き裂かれたカーテン”, 舞台では, ブロードウェイのオリジナル版 ”マイ・フェア・レディ” や ”キャメロット“ で主役を務めている.

舞台のオリジナル・キャスト盤, 映画サウンドトラック, クリスマス・アルバム, スタジオ録音のソロアルバムなど, 多数のアルバムをリリースしているため, アルバム数が少ない Vocalist ではないが, 1957年リリースのデビューアルバムの “The Lass with the Delicate Air”, 1958年リリースの, “Julie Andrews Sings” には, Julie Andrews の若々しい歌声が収められている.

Julie Andrews Sings には, American Standard Number や Musical Number のカバーが収められており, 4オクターブの美声と言われた, その圧倒的な音域とクリスタルのように澄んだ音色の歌声を聴くことができる.

このアルバムは, Jazz Vocal を聞き慣れた耳には, 全く異質に聴こえるが, 歌われている曲は, Jazz Vocal でもよく歌われる Standard Number であり, これらの曲が, クリスタルのように澄んだ歌声で歌われるのを聴くのも, また楽しいものだと思っている.

このアルバムに収録されている曲では, Falling In Love With Love, Cheek To Cheek, So In Love が好きなトラックで, So In Love は最高に素晴らしい歌唱だと思っている.

尚, 私は, ミュージカル映画の “サウンド・オブ・ミュージック” が大好きで, 時々, DVDで映画を観たり, サウンドトラックを聴いたりしている.


ディスクジャケットの写真を載せた4アルバムは, Italia, Warm and Willing, Mitzi と Julie Andrews Sings.